日本のロック史上最大の
伝説が、いま解き放たれる!

Smoky Medicine、1974年の幻のライブ音源とスタジオ・デモ音源が、
50年の時を経て遂に公式リリース!

2024.9.21 Release!!

1973年から74年にかけて、結成から解散までわずか1年ほどの間に、日本のロック・シーンに その名を轟かせた伝説のバンド、Smoky Medicine(Char【G】 / 金子マリ【Vo】 / 鳴瀬 喜博【B】 / 佐藤準【Key】 / 藤井章司【Dr】)。オリジナル・アルバムを1枚も残すことなく解散したにもかかわらず、その名は現在まで熱く語り継がれている。
その Smoky Medicine が残した門外不出の貴重音源が、50年もの時を経て奇跡のパッケージ化! 当時ロックの聖地と言われた小劇場、渋谷ジァン・ジァンにおける絶頂期のライブを収めた CD1、最後の東京公演となった池袋シアターグリーンでの怒涛のライブ音源に、幻のスタジオ・デモ音源をボーナス・トラックとして加えたCD2、そして2023年5月に日比谷野外音楽堂で行われた Smoky Medicine 再結成ライブの模様を収めた DVD / Blu-rayをカップリング! これ以上を望むことは不可能な、究極の豪華3枚組永久保存作品が、まさかの発売決定!

Smoky Medicine 1974 Live
- Joy To The World -

2種類のジャケット・デザインは、CharがSmoky Medicine時代に使用した2本のGaban SGのカラーリングを模している。Gabanは1972~74年頃に存在した福原楽器のハウス・ブランド。1本はウォールナット・フィニッシュに白のラージ・ピックガード、もう1本はチェリー・レッド・フィニッシュに黒のスモール・ピックガードだった。本作では、こうしたこだわりも楽しんでいただきたい。

予約限定盤

<予約限定盤特典>
Smoky Medicineコットントートバッグ
※予約期間:2024年8月18日〜2024年9月1日(日)

通常盤

収録内容

CD1
Live at 渋谷ジァン・ジァン
1974.05.03[56min.]

1.
Strange Space
2.
Song For My Life
3.
I've Got To Have A Song
4.
Glad All Over
5.
LiLy
6.
涙の影ひとつ
7.
Slow Blues
8.
Love You More
9.
Joy To The World

CD2
Live at 池袋シアターグリーン
1974.07.17[72min.]

1.
Song For My Life
2.
LiLy
3.
Never Ending Road.
4.
Smoky Funk
5.
Love You More
6.
Joy To The World
7.
Happy Song
[Bonus Demo Track Recorded at ELEC studio]
8.
Song For My Life
9.
マリのブギー
10.
If You Gotta Make A Fool Of Somebody
11.
Love You More

DVD/BluRay
Live at 日比谷野音
2023.05.13[58min.]

1.
Get To Paradise
2.
Jeff
3.
Honey
4.
Sixty Sicks
5.
Song For My Life
6.
Show What You’ve Got Inside Of You
7.
Joy To The World

培ってきたことを、
実験して、実践したバンドが
Smoky Medicineだった(Char)

この『Smoky Medicine 1974 Live - Joy To The World -』のリリースは、ひとつの“事件”だ。レコード・デビューせずに解散してから50年経った今も語り継がれる、日本のロック史上最大の伝説、Smoky Medicineのあまりにも貴重な音源がパッケージ化され、誰もがそれを聴くことができるようになるのだから。

Smoky Medicineの結成は1973年。この年の6月に18歳になるCharは、前年からShockに在籍しており、この年からは並行してBad Sceneにも参加。だが、Shockはメンバー脱退を機に解散し、Bad Sceneもシングル盤を1枚リリースしていたものの、やはり解散。その後、Bad Sceneの鳴瀬喜博(B)、Shockの佐藤準(Key)、藤井章司(Dr)に、Charがたまたまライブを観て感銘を受けていた金子マリ(Vo)を加え、Smoky Medicineは結成された。

この年の夏、長野県の山小屋での合宿で曲作りとリハーサルをした後、本格的に活動を開始。徐々に彼らの評判は高まっていき、翌74年3月には、渋谷PARCO西武劇場での第2回フラッシュ・コンサートに出演。その後、アマチュアながらに『ニューミュージック・マガジン』(現ミュージック・マガジン) に取り上げられ、日本のウッドストック・フェスを目指して8月に福島県郡山市で行われるワンステップフェスティバルへの出演も決まるなど、間違いなく次の日本のロック・シーンを担うバンドとして注目を集めるようになっていった。CharはSmoky Medicineを、「それまでに培ってきたことを、実験して、実践したバンドだった」と語る。そしてそれはまさに、花開く寸前まで来ていた。

しかし、こうした好状況の一方で、メンバー間での音楽的な方向性の違いが次第に表面化するようになっていく。その結果、彼らは解散という苦渋の選択をすることになった。そして、7月20日に名古屋市公会堂で、上田正樹&サウス・トゥ・サウスとともにジョー山中の前座を務めたライブをもって、Smoky Medicineは終焉を迎える。

本作のCD1に収められた74年5月3日の渋谷ジァン・ジァン公演。これを聴けば、この時点で彼らがどれほどまでのバンドになっていたか、またその可能性がどれほど大きかったかが如実に分かる。才気溢れるオリジナル楽曲に加えて、第2期ジェフ・ベック・グループのナンバーや、彼らを象徴することになったスリー・ドッグ・ナイトのカバー、「Joy To The World」など、50年前の日本にこんな、しかもアマチュアのバンドがいたとは、にわかには信じがたいほどだ。

CD2に収められたのは、解散が決まっていた彼らの東京での最後のライブとなった、74年7月17日の池袋シアターグリーン公演。その演奏には粗い部分もあるが、歴史に残るライブ名盤が、アーティストの心の叫びをどういう形であれ記録したものであったのと同じように、ここにも演奏面の出来・不出来などは超越した、魂の奥底から湧き上がってくる巨大なまマグマのようなものが感じられる。そしてこれは、70年代の日本のロック史を紐解くうえでの、最高にして最良の資料でもある。

このCD2には、エレックレコードのスタジオで録られたデモ音源もボーナス・トラックとして収録されている。74年5月、スタジオが空いた深夜に行われたものだが、どういう目的だったかは不明だ(正式レコーディングのためのデモだったかもしれないし、何かのラジオ番組でのオンエア用だったかもしれないという)。いずれにしてもここには、Charがメイン・ボーカルを務めたオリジナル曲「Song For My Life」をはじめとする、Smoky Medicineという若くて才能に満ち溢れたバンドの、ほぼ完成形と言ってもいい姿が収められている。「貴重」という言葉を超えた、まさに「宝物」と言いたくなる音源だ。DVD / Blu-rayには、2023年5月13日の、日比谷野外音楽堂でのSmoky Medicine再結成ライブの映像が収録された。日比谷野音100周年を祝うと同時に、同年に亡くなったジェフ・ベック、09年に亡くなった藤井章司(Dr)に対する思いを届ける内容にもなっている。

この日、50年ぶりに野音のステージに立ったSmoky Medicine。どれだけ年月を経ようと、決して変わらないものがあり、変わってはいけないものがある。それを人は「永遠」と呼ぶのかもしれない。公式デビューすることがなかったこの永遠のアマチュア・バンドが、そんなことを教えてくれているように思える。

この作品のリリースは、間違いなく「奇跡」だ。

Char 2023 Live
〜 SMOKY MEDICINE 〜
- 2023. May 13th at Hibiya Yaon Open-Air Concert Hall -

2023年7月に日比谷公園大音楽堂(通称:日比谷野外音楽堂)は開設100周年を迎えた。その記念事業の一環として、4月から11月にかけて数多くのコンサートが開催されたが、5月13日(土)に行われたのが、「祝・日比谷野音 100周年 Char LIVE 2023 ~Smoky Medicine~」。伝説のバンド、Somky Medicineが再結成され、1973年以来50年ぶりに野音のステージに立った。メンバーはCharのほか、金子マリ(Vo)、鳴瀬喜博(B)、佐藤準(Key)、そして2009年に逝去したオリジナル・ドラマー、藤井章司の代役は古田たかしが務めた。だが、藤井の実弟である修もパーカッションで参加、ラストの「Joy To The World」ではドラムも叩いている。

若い頃からライブを観るために通い、デビューしてからは数え切れないほど出演してきた野音は、Charにとって特別な場所。その100周年を、自身のキャリアにおいて重要なバンドであるSmoky Medicineで祝うと同時に、藤井章司と、この年に亡くなったジェフ・ベックへのトリビュートも兼ねたのがこのライブだった。

金子マリのソロ・ナンバーや、初めて人前で演奏されたジェフ・ベック追悼曲「Jeff」、Charが野音の思い出をもとに書いて鳴瀬喜博に提供した「Sixty Sicks」、そしてSmoky Medicineのオリジナル代表曲「Song For My Life」などの選曲もたまらないし、今でも音楽シーンの最前線にいる彼らの演奏には、回顧主義的な部分は一切ない。Charの過去と現在、そして未来を、力強く感じ取れる内容だと言えるだろう。