ここ最近、映画に限らず、エンターテイメントの世界に新旋風を巻き起こしている人。その根本にあるのは、悲喜劇だと思います。悲喜劇とは、日常であり、誰しもが毎日のように味わわされているもの。だからこそ、そこに、愛であるとか、憎しみであるとかが、存在してしまう。そして、愛憎の原点としてのジェラシー。そのどちらかだけを表現する人は多くいますが、どちらともを表現しようとすると、そこにタブーが生じてしまう。しかし彼は、そのタブーにあえて挑戦し、また、その作品によってたくさんの人を感動させ、現在の日本を元気づけてくれています。アートとは、タブーを打ち破ること。ロックは、まさにその原点にあるもの。要するに、「しょーがない」音楽なのです。もちろん、誰もが「しょーがない」時間を生活のなかに持っているはずで、今回のこの曲は、その辺を掘り起こし、私に表現させてくれました。笑い飛ばして、前に進んでいく人間だと…。自分のなかにある悪魔と天使を再確認させてもらいました。
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